2025年 問題14|JIS Q 9000:2015の品質マネジメントの原則

特級過去問解説

今回は、2025年 問題14として出題された、JIS Q 9000:2015における品質マネジメントの原則について解説します。

問題文は掲載せず、出題テーマに必要な知識と考え方を整理していきます。

正解

正解は「オ」です。

オ:PDCAサイクル

解説

JIS Q 9000:2015では、品質マネジメントの原則として、次の7つが示されています。

1. 顧客重視
2. リーダーシップ
3. 人々の積極的参加
4. プロセスアプローチ
5. 改善
6. 客観的事実に基づく意思決定
7. 関係性管理

この中に PDCAサイクル は含まれていません。

そのため、品質マネジメントの原則として適切でないものは、PDCAサイクル です。

PDCAサイクルは重要だが「原則」ではない

PDCAサイクルは、品質マネジメントシステムを運用・改善していくうえで重要な考え方です。

PDCAは、次の4つの頭文字です。

P:Plan 計画
D:Do 実行
C:Check 確認・評価
A:Act 改善・処置

品質管理や業務改善では非常によく使われます。

ただし、JIS Q 9000:2015における 品質マネジメントの原則そのもの ではありません。

ここがこの問題のポイントです。

各選択肢の考え方

プロセスアプローチ

プロセスアプローチは、品質マネジメントの原則の1つです。

仕事を個別の作業として見るのではなく、インプット・活動・アウトプットのつながりとして考えます。

例えば、製造現場では、

材料の受入
加工
検査
出荷
顧客への提供

といった一連の流れをプロセスとして管理します。

そのため、これは適切です。

関係性管理

関係性管理も、品質マネジメントの原則の1つです。

組織は、仕入先、外注先、協力会社、顧客など、多くの関係者とつながっています。

良好な関係を管理することで、安定した品質や継続的な改善につながります。

そのため、これも適切です。

改善

改善も、品質マネジメントの原則の1つです。

品質マネジメントでは、現状を維持するだけでなく、継続的に良くしていくことが重要です。

製造現場では、

・不良率の低減
・作業時間の短縮
・設備トラブルの削減
・点検方法の見直し
・標準作業の改善

などが改善にあたります。

そのため、これも適切です。

顧客重視

顧客重視は、品質マネジメントの原則の1つです。

品質は、作る側の都合だけで決まるものではありません。

顧客の要求事項を満たし、顧客満足を高めることが重要です。

そのため、これも適切です。

PDCAサイクル

PDCAサイクルは、品質改善やマネジメントシステムの運用で使われる重要な考え方です。

しかし、JIS Q 9000:2015における品質マネジメントの原則は7つであり、その中にPDCAサイクルは含まれていません。

したがって、これが適切でない選択肢です。

覚え方

品質マネジメントの7原則は、次のように覚えると整理しやすいです。

顧客重視
リーダーシップ
人々の積極的参加
プロセスアプローチ
改善
客観的事実に基づく意思決定
関係性管理

試験では、次のような言葉が出てきたら、品質マネジメントの原則として判断できます。

顧客重視
リーダーシップ
人々の積極的参加
プロセスアプローチ
改善
客観的事実に基づく意思決定
関係性管理

一方で、PDCAサイクル は品質管理で重要な用語ですが、品質マネジメントの原則の7項目には含まれません。

まとめ

2025年 問題14では、JIS Q 9000:2015における品質マネジメントの原則が問われました。

品質マネジメントの原則は、次の7つです。

1. 顧客重視
2. リーダーシップ
3. 人々の積極的参加
4. プロセスアプローチ
5. 改善
6. 客観的事実に基づく意思決定
7. 関係性管理

この中に PDCAサイクル は含まれていません。

したがって、適切でないものは です。

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