2025年 問題13|課題達成型QCストーリーの手順で適切でないものは?

特級過去問解説

今回は、2025年 問題13として出題された、課題達成型QCストーリーで実施する手順に関する問題を解説します。

問題文は掲載できないため、ここでは出題テーマをもとに、必要な知識と考え方を整理していきます。

正解

正解は「ウ」です。

ウ:要因の解析

解説

課題達成型QCストーリーは、すでに発生している問題の原因を追究するというより、ありたい姿や高い目標を実現するための方策を考え、実行していく改善の進め方です。

そのため、課題達成型QCストーリーでは、原因を深掘りする「要因の解析」よりも、目標達成に向けた「成功のシナリオ」を考えることが重要になります。

一般的な流れは、次のようになります。

1. テーマの選定
2. 攻め所と目標の設定
3. 方策の立案
4. 成功のシナリオの追求
5. 成功のシナリオの実施
6. 効果の確認
7. 標準化と管理の定着
8. 反省と今後の進め方

この流れを見ると、要因の解析は課題達成型QCストーリーの中心的な手順ではないことがわかります。

課題達成型QCストーリーとは

課題達成型QCストーリーとは、現状の不具合やトラブルの原因を取り除くためだけでなく、新しい目標や理想の状態を達成するために使われるQC活動の進め方です。

例えば、次のような改善テーマに向いています。

・段取り替え時間を短縮したい
・作業効率を大きく向上させたい
・新人でも作業できる仕組みを作りたい
・点検作業のばらつきを減らしたい
・設備保全の仕組みを改善したい

このように、課題達成型では「なぜ悪いのか」を調べるだけでなく、どうすれば目標を達成できるかを考えます。

問題解決型QCストーリーとの違い

課題達成型QCストーリーと混同しやすいのが、問題解決型QCストーリーです。

種類主な目的特徴
問題解決型QCストーリー発生している問題の原因を取り除く要因解析を行う
課題達成型QCストーリーありたい姿や目標を達成する成功のシナリオを考える

問題解決型では、不良・故障・ミスなどの原因を明らかにするために、要因の解析を行います。

一方、課題達成型では、目標達成のために、

・どの方策が有効か
・どの順番で進めるか
・どんな条件なら成功するか
・実行後に効果が出るか

を考えることが中心になります。

そのため、課題達成型では 成功のシナリオ が重要なキーワードです。

各選択肢の考え方

テーマの選定

テーマの選定は、QCストーリーの最初に行う重要なステップです。

どの課題に取り組むのかを決めるため、課題達成型QCストーリーでも適切な手順です。

成功のシナリオの追求・実施

成功のシナリオの追求・実施は、課題達成型QCストーリーの特徴的なステップです。

目標を達成するために、どの方策をどのように進めればよいかを考え、実行します。

したがって、これは適切な手順です。

要因の解析

要因の解析は、問題解決型QCストーリーでよく使われる手順です。

発生している問題に対して、

・なぜ起きたのか
・どこに原因があるのか
・どの要因が影響しているのか

を調べるステップです。

しかし、課題達成型QCストーリーでは、原因追究よりも目標達成のための方策検討が中心になります。

そのため、要因の解析は課題達成型QCストーリーの手順としては適切ではありません。

効果の確認

実施した方策によって、目標に対してどの程度効果が出たかを確認するステップです。

これは課題達成型QCストーリーでも必要な手順です。

標準化と管理の定着

改善した内容を一時的な成果で終わらせないために、標準化して管理に定着させます。

これも課題達成型QCストーリーに含まれる重要なステップです。

覚え方

試験では、次のように覚えると判断しやすくなります。

問題解決型:原因を探す → 要因解析
課題達成型:目標を達成する → 成功のシナリオ

特に、次の言葉が出てきたら、問題解決型QCストーリーをイメージします。

要因解析
原因の追究
特性要因図
なぜなぜ分析

反対に、次の言葉が出てきたら、課題達成型QCストーリーをイメージします。

方策の立案
成功のシナリオ
ありたい姿
目標達成

まとめ

2025年 問題13では、課題達成型QCストーリーの手順について問われました。

課題達成型QCストーリーは、ありたい姿や目標を達成するための進め方です。

そのため、重要なのは 成功のシナリオを考えて実施すること です。

一方で、要因の解析は、問題解決型QCストーリーで行う代表的な手順です。

したがって、課題達成型QCストーリーの手順として適切でないものは、です。

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