今回は、現場作業の改善に関する検討要素と検討内容の組合せについての問題です。
この問題では、主に次の2つの知識が問われています。
・ECRSの原則
・5W1H法
作業改善の基本を理解していれば、正解を選びやすい問題です。
正解
正解は「ウ」です。
検討要素:5W1H法の「H」
検討内容:どのように製品を運搬するか
解説
5W1H法の「H」は、How のことです。
How は日本語でいうと、
どのように
どうやって
どんな方法で
という意味です。
そのため、「どのように製品を運搬するか」という検討内容は、5W1H法の H:How に該当します。
現場作業の改善では、作業方法や運搬方法を見直すことが重要です。
例えば、
・台車を使うのか
・リフトを使うのか
・人が手で運ぶのか
・運搬ルートを短くできないか
・まとめて運べないか
といった視点で考えることが、How の検討になります。
ECRSの原則とは
ECRSの原則は、作業改善を考えるときの基本的な考え方です。
それぞれの意味は次の通りです。
| 記号 | 英語 | 意味 | 検討内容 |
|---|---|---|---|
| E | Eliminate | 排除 | やめられないか |
| C | Combine | 結合 | まとめられないか |
| R | Rearrange | 交換・順序変更 | 順番を変えられないか |
| S | Simplify | 簡素化 | 簡単にできないか |
ECRSは、基本的にこの順番で考えます。
E:なくせないか
C:まとめられないか
R:順番を変えられないか
S:簡単にできないか
他の選択肢が不適切な理由
アについて
「作業をより簡単に進めることはできないか」という考え方は、ECRSの S:Simplify に該当します。
しかし、選択肢では C とされています。
Cは Combine のことで、意味は「結合する」「まとめる」です。
そのため、この組合せは不適切です。
イについて
「2つの工程の作業を1つの工程で行うことはできないか」という考え方は、ECRSの C:Combine に該当します。
しかし、選択肢では S とされています。
Sは Simplify のことで、意味は「簡単にする」です。
そのため、この組合せは不適切です。
エについて
「作業時間がかかる割に効果の少ない作業をやめられないか」という考え方は、ECRSの E:Eliminate に該当します。
しかし、選択肢では R とされています。
Rは Rearrange のことで、意味は「順番を変える」「入れ替える」です。
そのため、この組合せは不適切です。
オについて
「作業の順番を入れ替えられないか」という考え方は、ECRSの R:Rearrange に該当します。
しかし、選択肢では E とされています。
Eは Eliminate のことで、意味は「排除する」「やめる」です。
そのため、この組合せは不適切です。
覚え方
ECRSは、次のように覚えるとわかりやすいです。
E:Eliminate = なくす
C:Combine = まとめる
R:Rearrange = 順番を変える
S:Simplify = 簡単にする
特に試験では、次のような対応関係がよく問われます。
やめられないか → E
まとめられないか → C
順番を変えられないか → R
簡単にできないか → S
まとめ
2025年 問題12では、作業改善に使われる ECRSの原則 と 5W1H法 の理解が問われました。
正しい組合せは、
5W1H法の H
どのように製品を運搬するか
です。
したがって、正解は ウ です。
ECRSの原則は、現場改善や作業改善の基本なので、意味をセットで覚えておきましょう。

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