MRP生産システムに関する記述のうち、適切でないものはどれか【過去問解説】

特級過去問解説

問題

MRP生産システムに関する記述のうち、適切でないものはどれか。

独立需要品目は、受注や予測に基づいて、その必要量や時期を決定する品目である。
タイムフェイズは、連続した期間を適当な小期間に区切り、計画立案の単位とするものである。
サマリー部品表は、製品構成が複雑な場合などに、最終製品から中間製品を含めて末端部品までをレベルごとに表すものである。
キャパシティ計画は、プライオリティ計画を実行するために必要な生産能力を算出し、プライオリティ計画が実行可能かを評価するものである。
ショップフロア・コントロールは、リリースされたオーダを計画通り遂行するために、個々の製造工程の作業の進捗を管理することである。


解答

正解:ウ


解説

この問題は、MRP生産システムで使われる基本用語の意味を正しく理解しているかを問う問題です。
不適切なものを選ぶためには、それぞれの用語の定義を整理しておくことが大切です。


アの解説

ア:適切

独立需要品目とは、他の部品や製品の生産計画に直接従属せず、受注や販売予測によって必要量や必要時期が決まる品目です。

たとえば完成品は、顧客の注文や需要予測をもとに必要数が決まるため、独立需要品目に該当します。
したがって、この記述は適切です。


イの解説

イ:適切

タイムフェイズとは、計画対象となる期間を、日・週・月などの一定の小期間に区切って管理する考え方です。

MRPでは、「いつ、何を、どれだけ手配するか」を時系列で管理するため、計画立案の単位としてタイムフェイズを用います。
そのため、この記述も適切です。


ウの解説

ウ:不適切

サマリー部品表の説明として不適切です。

選択肢では、
「最終製品から中間製品を含めて末端部品までをレベルごとに表す」
とありますが、これは製品構成を階層的に示す部品表の説明です。

サマリー部品表は、構成情報を要約して表した部品表であり、
このようにレベルごとに親子関係を展開して示すものではありません。

したがって、ウが誤りです。


エの解説

エ:適切

キャパシティ計画は、プライオリティ計画を実行するために必要な能力、つまり人員・設備・時間などの生産能力を算出し、その計画が実行可能かどうかを評価する活動です。

プライオリティ計画が「何を、いつまでに、どれだけ作るか」を決めるのに対し、キャパシティ計画は「それを実際にこなせる能力があるか」を確認する役割を持ちます。

そのため、この記述は適切です。


オの解説

オ:適切

ショップフロア・コントロールとは、工場の現場で、リリースされたオーダが計画どおりに進むよう、各工程の作業進捗を管理することです。

具体的には、作業の着手状況、進行状況、遅れの有無などを管理し、現場レベルで計画実行を支えます。
よって、この記述も適切です。


まとめ

この問題の正解は です。

サマリー部品表は要約された部品表であり、
「最終製品から中間製品、末端部品までをレベルごとに表す」 という説明は、階層型の部品表の説明にあたります。


ポイント整理

  • 独立需要品目:受注や予測で需要が決まる品目
  • タイムフェイズ:計画を区切る時間単位
  • サマリー部品表:要約型の部品表
  • キャパシティ計画:能力面から実行可能性を確認
  • ショップフロア・コントロール:現場の進捗管理

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