今回の画像は、大きく2テーマに分かれています。
① 作業環境測定の基準(何を・どれくらいの頻度で測る?)
② リスクアセスメント(手順・見積り項目・対策の優先順位)
どちらも「暗記」よりルールの意味を押さえると解きやすくなります。
1. 作業環境測定とは?(ざっくり)
作業環境測定は、職場の空気や温熱、騒音などを測って、作業者が健康被害を受けない状態かを確認する仕組みです。
測定対象や頻度は、労働安全衛生法令(安衛則、粉じん則、酸欠則など)で定められています。
試験でのコツ
「何を測るか(測定項目)」と「どのくらいの頻度で測るか(測定回数)」をセットで整理すると正答率が上がります。
2. 【作業環境測定の基準】問題の解説(空欄①~⑨)
2-1. 粉じん作業(粉じん則26条)
「土石・岩石・鉱物・金属・炭素の粉じんを著しく発散する屋内作業場」では、
空気中の粉じん濃度と、粉じん中の遊離けい酸含有率を測定します。
- (①)= 空気
- 測定回数:6月以内ごとに1回(問題文に記載)
- 記録の保存年数(⑧):一般的に7年が選ばれやすい(選択肢より)
2-2. 暑熱・寒冷・多湿の屋内作業場(安衛則607条)
温熱環境の管理では、気温・湿度・気流のセットが基本です。
- (②)= 気流
- 測定回数(⑤):3月以内ごとに1回
- 記録の保存年数:3年(問題文に記載)
2-3. 著しい騒音を発する屋内作業場(安衛則590・591条)
騒音は「どれくらいうるさいか」を数値化して管理します。
作業環境測定では、等価騒音レベル(時間平均的な騒音)を使うのが基本です。
- (③)= 等価騒音
- 測定回数(⑥):6月以内ごとに1回
- 記録の保存年数(⑨):3年
2-4. 酸素欠乏危険場所(酸欠則3条)
酸欠危険場所では、作業前に酸素濃度を測るのが大原則です。
第二種(硫化水素などが関係)では、酸素に加えて硫化水素濃度も対象になります。
- (④)= 硫化水素
- 測定回数(⑦):作業開始前等ごと
- 記録の保存年数:3年(問題文に記載)
2-5. 空欄の答えまとめ(選択肢対応)
| 空欄 | 答え | ポイント |
|---|---|---|
| (①) | 空気 | 「空気中の濃度」という形にする |
| (②) | 気流 | 温熱は気温・湿度・気流 |
| (③) | 等価騒音 | 騒音=等価騒音レベル |
| (④) | 硫化水素 | 第二種酸欠=硫化水素が絡みやすい |
| (⑤) | 3月以内ごとに1回 | 温熱系の定期測定 |
| (⑥) | 6月以内ごとに1回 | 騒音の定期測定 |
| (⑦) | 作業開始前等ごと | 酸欠は「作業前」が重要 |
| (⑧) | 7年 | 粉じん系の記録保存(選択肢より) |
| (⑨) | 3年 | 一般的な測定記録保存 |
※注意
記録保存年数は分野・法令で例外があります(特化則など)。この問題は「提示された語群」から最適を選ぶ形式なので、語群と典型パターンで判断します。
3. リスクアセスメントの解説(手順①~⑥)
リスクアセスメントは、ざっくり言うと
危険を見つける → どれくらい危ないか見積もる → 優先順位を決める → 対策する
という流れです。
3-1. 手順(①)~(③)
- 手順1(①):危険性または有害性を特定する
- 手順2(②):リスクの見積りを行う
- 手順3(③):優先度を設定する(リスク評価)
イメージ
特定(何が危ない?)→ 見積り(どの程度危ない?)→ 優先度(どれから潰す?)
3-2. リスク低減措置の優先順位(④)~(⑥)
対策には優先順位(ヒエラルキー)があります。基本は次の順です。
- 設計・計画段階での措置(本質安全)(④)
- 工学的対策(局排・囲い込み・インターロック等)
- 管理的対策(手順・教育・標識・作業方法)(⑤)
- 個人用保護具の使用(⑥)
3-3. 空欄の答えまとめ(リスクアセスメント)
| 空欄 | 答え | 意味 |
|---|---|---|
| (①) | 危険性または有害性を特定する | 危険源の洗い出し |
| (②) | リスクの見積りを行う | 重篤度×可能性など |
| (③) | 優先度を設定する | 高リスクから対策 |
| (④) | 設計や計画段階における措置 | 本質安全(そもそも危険を作らない) |
| (⑤) | 管理的対策 | ルール・教育・手順 |
| (⑥) | 個人用保護具の使用 | 最後の砦(優先順位は低い) |
4. 設問2:見積り作業の「見積り項目」はどれ?
リスクの見積りでは、代表的に
「負傷・疾病の重篤度(どれくらい重大か)」と 「発生可能性(どれくらい起こりやすいか)」を使います。
正解:イ 負傷または疾病の重篤度
5. 設問3:工学的対策の例はどれ?
工学的対策は「設備・装置で危険を減らす」対策です。代表例は、局所排気装置(局排)や囲い込み、安全装置など。
正解:ウ 局所排気装置を設置する
6. まとめ(覚え方)
- 温熱=気温+湿度+気流
- 騒音=等価騒音レベルで管理
- 酸欠=作業前に酸素、第二種は硫化水素も
- リスクアセスメント手順=特定 → 見積り → 優先度 → 対策
- 対策の優先順位=本質安全(設計)→ 工学的 → 管理的 → 保護具
試験で点を取るコツ
「測定項目(何を測る)」と「対策の優先順位(何からやる)」は、現場でもそのまま使う知識です。
暗記ではなく理由ごとセットで覚えると忘れにくくなります。

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