🔧 溶射・溶接・機械工作法のまとめ(機械保全向け)

特級過去問解説

1. 溶射(Thermal Spraying)

溶射とは

金属やセラミックス材料を溶融し、噴射して表面に被膜を形成する加工法。防食・耐摩耗・寸法補修などに用いられる。

ガス式溶射

代表例:フレーム溶射
・燃焼ガスの熱で材料を溶融させる
・比較的低コストで設備が簡便

電気式溶射

代表例:プラズマ溶射
・電気エネルギー(プラズマ)で材料を高温溶融
・高融点材料にも適用可能

▶ 正しい組合せは「フレーム溶射(ガス式)」「プラズマ溶射(電気式)」


2. 溶接

融接に分類されるもの

母材を溶かして接合する方法。
・TIG溶接
・MAG溶接
・被覆アーク溶接
・プラズマ溶接
※シーム溶接は抵抗溶接=融接ではない

溶接の用語

・スパッタ…飛散金属粒
・スラグ…溶融金属の酸化物など(蒸気ではない)
・アークストライク…アーク痕
・突合せ継手…母材の端部同士を接合(重ねない)


3. 鋳造(Casting)

ダイカスト法とは

精密金型に溶融金属を 高速・高圧で注入し瞬時に成形する方法
高精度・高生産性が特徴。

※「重力で流し込む」のは金型鋳造、「模型を溶かす」のはロストワックス法。


4. 鍛造(Forging)

鍛造の基本

金属に圧力を加え塑性変形させて強度の高い部品を作る加工法。

主なポイント

・自由鍛造=上下金型で挟む方法ではない
・ねじ=転造後に圧造
・鍛造時の再結晶→熱間鍛造では軟化する
・鋳造品より鍛造品のほうが強度は高い


5. 機械工作法

各加工法の特徴

電解研磨
・大量処理が可能(化学研磨より得意)

放電加工
・ピーク電流が大きいほど加工速度は速い
(問題文イは誤り)

化学研磨
・化学薬品による溶解、通電しない

ドリルのねじれ角
・大きいほど切れ味良いが剛性は低くなる

湿式ラッピング
・乾式より仕上がりが鏡面になりやすい


まとめ

  • 溶射は「ガス式=フレーム」「電気式=プラズマ」が基本
  • 溶接の分類ミス:シーム溶接は融接に含まれない
  • ダイカスト=高圧高速注入
  • 鍛造は鋳造より強度が高い
  • 機械工作法はそれぞれの特徴をしっかり暗記

試験では「適切/不適切」の判定が多いため、
各加工の 定義・特徴・分類 を正確に覚えることが重要です。

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