在庫管理の現場では、「どの品目を優先して管理すべきか」を判断することが非常に重要です。
そこで活躍するのが ABC分析(パレート分析) です。
本記事では、ABC分析の基本から、A・B・C区分別の管理方法、そして最後にまとめまで分かりやすく解説します。
ABC分析とは?
ABC分析とは、在庫品目を 重要度(年間使用金額) に基づいて3つのランクに分類し、
限られた管理リソースを効果的に配分する手法です。
| 区分 | 割合の目安(品目数) | 金額割合の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| A区分 | 全体の10〜20% | 約70〜80% | 使用金額が最も大きい重要品目 |
| B区分 | 全体の20〜30% | 約15〜25% | 中程度の品目 |
| C区分 | 全体の50〜70% | 約5%程度 | 安価で数が多い品目 |
A区分は金額インパクトが大きいため、もっとも優先して管理すべき品目です。
一方、C区分は大量にあるが低価格であるため、手間をかけすぎない管理が適しています。
A・B・C区分ごとの管理方法
A区分の管理のポイント
A区分は企業の資金を大きく占めるため、以下のように「精密管理」が必要です。
✅ A区分の管理方法
- 定量発注方式(Q方式)を採用しやすい
- 現品管理を徹底
- 予測精度を高める(品目別に予測を行う)
- 滞留期間を短くするため、納入タイミングを細かく指示
- 購買ロットの最適化、リードタイム短縮
❌ A区分で適切ではない管理
- 定期発注方式(P方式)を一般的に採用する
→ A区分では精密管理が必要なため不適切 - 類似品をグループ化する
→ 粗管理になりやすく、A品目には合わない
B区分の管理のポイント
✅ 特徴
- 管理の重点度は「中程度」
- 管理効率と精度のバランスが必要
B区分の一般的管理方法
- 定量発注方式を採用しやすい
- 安全在庫を適度に設定
- 管理工数はAほど厳密にしない
C区分の管理のポイント
特徴
- 多品目だが低価格
- 管理コストをかけすぎると逆効果
C区分の管理方法
- 定量発注方式を採用しやすい
- 発注業務の手間削減を優先
- 在庫の多少の過剰は許容
- グループ化してまとめて管理(粗管理)
❌ C区分で適切でない管理
- 在庫を極端に減らすことを重視する
→ 管理コストが高くなるので不適切 - 定量発注方式を一般化する
→ C区分には不向き
まとめ:ABC分析は「重点管理」のための最強ツール
- ABC分析は、在庫を重要度に基づいて3つに分類する管理手法
- A区分は精密管理が必要(定量発注・現品管理・予測精度向上)
- C区分は粗管理(定期発注・手間削減が優先)
- 管理リソースを効率的に配分することで、在庫コストと欠品リスクの最適バランスを実現できる


コメント
こんにちは。
いつも(恥ずかしながら毎年)機械保全技能士の勉強にとても役立たせていただいております。
質問ですが、ABC分析において一般的にA区分については定量発注、BC区分については定期発注が適しているのではないでしょつか。