📘 生産方式完全ガイド

特級過去問解説

生産方式は「何をどう作るか」を決める、生産管理の最重要テーマです。
本記事では、試験で頻出の以下6つの概念を中心に、わかりやすく整理します。

  • ジャストインタイム(JIT)
  • MRP(資材所要量計画)
  • 1個流し生産
  • 製番管理方式
  • CIM(コンピュータ統合生産)
  • モジュール生産

過去問に出た誤りの共通点にも触れながら、試験で迷わなくなる知識を解説します。


🔷 1. ジャストインタイム(JIT)

■ 正しい定義

「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ作る」
トヨタ生産方式の柱の1つ。

■ ポイント

  • 在庫を極力持たない
  • 前工程が後工程の要求量に合わせて生産
  • かんばん方式とセットで出題される

■ よくある誤り

❌「顧客の多様な注文に組み合わせで対応する方式」
→ これは モジュール生産 の特徴。


🔷 2. MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)

■ 正しい定義

生産計画・部品構成(BOM)・在庫情報にもとづき、
「いつ、何を、どれだけ調達・生産すべきか」を算出する方式。

■ 仕組みの流れ

  1. 製品の生産計画を作る
  2. 部品構成表(BOM)を展開
  3. 在庫を確認
  4. 不足分を発注・製造に落とし込む(手配)

■ 試験ポイント

  • 「必要量と時期を決める」がキーワード
  • MRPは“需要主導の計算方式”、JITは“現場主導の引取り方式”

🔷 3. 1個流し生産

■ 正しい定義

製品を1個ずつ、前工程から後工程へ流して加工する方式。

■ メリット

  • 手待ち・仕掛かりの削減
  • 不良の早期発見
  • リードタイム短縮
  • 多工程持ち作業者が活躍しやすい

■ よくある誤り

❌「製造命令書と加工指示書をまとめて発行する方式」
→ これは“製番管理方式”に近い内容。


🔷 4. 製番管理方式(個別生産)

■ 正しい定義

注文ごとに“製番(製造番号)”を発行し、
その製品に関する材料や加工を個別に管理する方式。

■ 特徴

  • 多種少量生産に最適
  • 受注生産と相性がよい
  • コスト管理や進捗管理が個別でできる

■ 試験でのひっかけ

❌ 少種多量に適している
→ 正しくは多種少量。


🔷 5. CIM(Computer Integrated Manufacturing)

■ 正しい定義

CAD、CAM、FA、物流、管理システムなど、
企業の生産全体をコンピュータで統合する生産方式。

■ ポイント

  • コンピュータによる生産情報の統合
  • 自動化・合理化を進める
  • MRPとの接続が試験で狙われる

■ よくある誤り

❌「必要な品物を必要なときに作る方式(JIT)」
→ それはジャストインタイム。
CIMは“生産全体の統合”がキーワード。


🔷 6. モジュール生産(組み合わせ型生産)

■ 正しい定義

複数のユニット(モジュール)を組み合わせ、
顧客の多様なニーズに対応する生産方式。

■ 例

  • ノートパソコンのCPU・メモリ選択
  • 自動車のグレード選択

■ メリット

  • 組み合わせのバリエーションを増やせる
  • 設計・生産の標準化がしやすい
  • 顧客ニーズに柔軟に対応

🔷 まとめ(試験対策の最重要ポイント)

生産方式キーワード試験のひっかけ
JIT必要な時に必要な量モジュール生産と混同
MRP必要量と必要時期の算定JITと逆(計算方式)
1個流し1つずつ流す、小仕掛かり製番方式と混同
製番管理多種少量、個別管理少種多量と誤記
CIM生産全体をコンピュータ統合JITと混同
モジュール生産ユニットの組み合わせJITと混同


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