生産管理や工程設計では、「どの順番で作るか」と 「どれくらい作れるか」を把握することが重要です。
その代表的な手法が ガントチャート と ライン編成 です。
■ ガントチャートとは
ガントチャートとは、時間軸に対して作業の開始と終了を棒状で表した工程表です。 工程の重なりや手待ち時間を視覚的に把握できます。
【特徴】
・作業の進み具合が一目でわかる
・工程間の待ち時間が把握できる
・納期遅れの原因分析に有効
2024年実技 問1ガントチャート解説


A:第2工程が8時間以内なので、(〇)
B:第2工程が14時間以内なので、(〇)
C:第2完了 14(× 11超え)
➡ Cだけ間に合わない
完了目標時間に間に合わないと、未完成となる。
このような感じで、残りの製造順も解いていく。

A:8(○)
C:13(×)
B:14(○)
➡ Cだけ間に合わない

B:4(○)
A:11(×)
C:16(×)
➡ AとCが間に合わない

B:4(○)
C:12(×)
A:18(×)
➡ AとCが間に合わない

C:9(○)
A:15(×)
B:16(×)
➡ AとBが間に合わない

C:9(○)
B:10(○)
A:16(×)
➡ Aだけ間に合わない
ガントチャートで示された6パターンの製造順のうち、製品Aのみが目標時間内に完成できないパ
ターンが( ① )個、製品Bのみが目標時間内に完成できないパターンが( ② )個、製品Cのみ
が目標時間内に完成できないパターンが( ③ )個で、すべての製品が目標時間内に完成でき
るパターンは( ④ )個である。
①Aのみ間に合わない:6番目のC→B→Aだけ 1個
②Bのみ間に合わない:該当なし 0個
③Cのみ間に合わない:1番目A→B→C、2番目A→C→Bだけ 2個
④全て間に合う:該当なし 0個
SPTとは何か(なぜ B→A→C / B→C→A っぽくなる?
SPTの意味
**SPT(Shortest Processing Time)**は
「次に処理するジョブ(製品)を、処理時間が短い順に選ぶ」
というルールです。
ただし「処理時間」をどこで見るかで2通りの解釈があります。
- (解釈A)次工程(いま加工する工程)の処理時間が短い順
- (解釈B)総処理時間(第1+第2)が短い順
現場や教科書でも両方が出ますが、この問題文は
「B→A→C または B→C→A のような順序」
と “Bが先頭になる” ことを明示しているので、問題作成者は「短さの基準」を Bが最短になる基準で見ています。
たとえば「総処理時間」で見ると:
- A:2+6=8
- B:3+1=4 ← 最短
- C:4+5=9
なので Bが最初になります。
残りのAとCは、基準の取り方(工程別に見る/合計で見る/同点扱いなど)で順番が入れ替わる可能性があり、だから問題文が 「B→A→C または B→C→A」 と“どちらでもありうる”書き方になっています。
ポイント
- SPTは「短いものから先に流して滞留を減らす」考え方
- この問題では “Bが短い” → Bが先頭になる、が本質
② FCFSとは何か(材料到着順=並んだ順)
FCFSの意味
**FCFS(First Come, First Served)**は
「先に来た(到着した)順に処理する」
という超基本ルールです。
問題文で「材料の到着順は A→B→C」と与えられているので、FCFSを採用すると製造順はそのまま
- A→B→C
になります。
ポイント
- “公平・単純・わかりやすい”が強み
- ただし納期や加工時間の差を無視するので、遅れが出ることもある
③ SLACKとは何か(納期優先の代表例)
問題文にある SLACK は「納期に対する余裕」を使って優先順位を決めるルールです。
代表的な定義はこうです:
- 余裕(Slack) = 納期 − 残り処理時間 − 現在時刻
(または簡略形で 納期 − 残り処理時間)
余裕が小さい(=締切が近い/間に合いにくい)ものを先に処理します。
④ (6)ディスパッチング・ルールとは何か(まとめの概念)
SPT、FCFS、SLACKのように
- 「次にどの製品(ジョブ)を加工するか」
- 「優先順位をどう決めるか」
を決める現場の運用規則の総称が
- ディスパッチング・ルール(dispatching rule)
です。
だから問題文の流れは:
- SPT(短い順)
- FCFS(来た順)
- SLACK(余裕が小さい順)
これらは全部「次ジョブ選択の規則」
→ まとめて ディスパッチング・ルール と呼ぶ、という構造です。


コメント
去年まで実技試験でだいぶお世話になってましたがかなり内容変わってて実技試験の勉強に使えなくてかなり残念です😢
実技のガンチャートとかの解説なくてわからない…
大変申し訳ございません。
一度すべてデータが消えてしまい、大急ぎで作成しております。
何年の何問目かおっしゃっていただければ、解説致します。