ステンレス鋼は、クロム(Cr)を10.5%以上含み、優れた耐食性を持つ鉄合金です。
錆びにくく、強度や加工性にも優れるため、製造業・化学プラント・食品設備など幅広い現場で使用されています。
ここでは、試験によく出る ステンレス鋼の種類・特徴・代表材質(SUS304・SUS440Cなど) をわかりやすく解説します。
ステンレス鋼の基本特性
● 耐食性
クロムを含むことで、表面に「不動態皮膜」という薄い保護膜が形成され、腐食しにくくなります。
クロム含有率が高い → 耐食性UP(試験ポイント)
● 熱伝導率
ステンレスは鉄鋼材料の中では 熱伝導率が低い のが特徴。
軟鋼より低いため、溶接部が局所的に熱くなりやすい性質があります。
ステンレス鋼の主な分類
### 1. オーステナイト系(代表:SUS304)
- 常温でオーステナイト組織
- 非磁性(試験頻出)
- 耐食性が高い
- 熱処理で硬化しない
- 最も多く使用されるステンレス
※試験では
→「SUS304は磁性体である」→ 誤り
と狙われます。
### 2. フェライト系
- クロムを主成分
- 磁性がある
- 熱処理で硬化しない(試験ポイント)
### 3. マルテンサイト系(代表:SUS440C)
- 熱処理で硬化する(刃物・ベアリングなどに使用)
- 磁性あり
- 高硬度を得られる
※試験では
→「マルテンサイト系は熱処理で硬化しない」→ 誤り
代表的なステンレス材質
● SUS304
- 最も一般的
- 耐食性・加工性に優れる
- 非磁性
- 熱処理で硬化しない
● SUS440C
- マルテンサイト系
- 非常に硬い → 刃物・ベアリング材に使用
- SUS302/304より硬度が高い(試験ポイント)
試験で狙われる「正しい/誤り」ポイントまとめ
✔ 正しい知識
- フェライト系:熱処理で硬化しない
- ステンレスの熱伝導率:軟鋼より低い
- SUS304:オーステナイト系で非磁性
- クロム量が多い → 耐食性アップ
- SUS440Cは非常に硬く、SUS302より硬い
✖ 間違い例(よく出るひっかけ)
- 「マルテンサイト系は熱処理で硬化しない」→ ×
- 「SUS304は磁性体」→ ×
- 「炭素量が高いほど耐食性が上がる」→ ×(耐食性は下がる)
まとめ
ステンレス鋼は耐食性・強度・加工性のバランスに優れた材料で、種類によって性質が大きく異なります。
- SUS304(オーステナイト系)=非磁性・耐食性◎
- フェライト系=磁性あり・熱処理硬化しない
- マルテンサイト系(SUS440C)=熱処理で硬くなる
- クロムが多いほど耐食性UP
- 熱伝導率は軟鋼より低い


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