📘 労働災害統計の基礎:度数率・年千人率・強度率とは?

特級過去問解説

労働安全管理では「どれくらい事故が起きているか」「どれくらい重い事故なのか」を示すために
度数率・年千人率・強度率の 3 指標が用いられます。

この記事では、それぞれの意味・計算方法・特徴をわかりやすく解説します。


🔹 1. 度数率(Frequency Rate:FR)

■ 度数率とは?

一定時間あたりに どれくらいの災害(死傷者)が発生したか を示す指標。

労働災害の 発生頻度 を表すために使う。


■ 計算式

度数率=死傷者数延べ実労働時間数×1,000,000\text{度数率} = \frac{\text{死傷者数}}{\text{延べ実労働時間数}} \times 1,000,000

(※100万時間あたりに換算する)


■ 特徴

  • 事業所の規模に関係なく比較できる
  • 「どれだけ事故が起きやすい職場か」を見る指標
  • 国・業界・会社の安全比較に必ず使われる

🔹 2. 年千人率(Injury rate per 1,000 workers)

■ 年千人率とは?

1年間に 従業員1,000人あたり何人の死傷者が出たか を示す指標。年千人率=1年間の死傷者数平均労働者数×1,000\text{年千人率} = \frac{\text{1年間の死傷者数}}{\text{平均労働者数}} \times 1,000


■ 特徴

  • 労働者数が基準なので、労働時間の影響を受けにくい
  • 学校規模や工場規模が違っていても比較しやすい
  • 主に 死傷者の多さ を直感的に把握するために使う

🔹 3. 強度率(Severity Rate:SR)

■ 強度率とは?

災害によって生じた 労働損失日数(休業日数) を基に、
事故の 重さ(重大さ) を示す指標。


■ 計算式

強度率=延べ実労働損失日数延べ実労働時間数×1,000\text{強度率} = \frac{\text{延べ実労働損失日数}}{\text{延べ実労働時間数}} \times 1,000

(※1,000労働時間あたりの損失日数)


■ 特徴

  • 災害が「重い」かどうかを判断できる
  • 死亡や長期休業があると数値が大きくなる
  • 度数率とセットで見ることで安全性をより正確に把握できる

📌 まとめ(ブログ用)


🔷【まとめ】労働災害の指標はこの3つを覚えよう!

指標名何を見る?計算の基準役割
度数率災害の発生しやすさ延べ労働時間「事故がどれくらい起きる職場か」
年千人率死傷者の発生割合従業員数学校・工場規模に左右されず比較できる
強度率災害の重さ労働損失日数「事故の深刻度」を判断する

労働災害の管理には必ず

度数率(頻度) + 強度率(重さ) + 年千人率(規模調整)
の3セットを見る必要があります。

この3つを理解しておくと、安全管理レベルを客観的に評価でき、
改善ポイントも見つけやすくなります。

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