【原価要素の分類を理解しよう】発生形態別原価構成要素のポイント解説

特級過去問解説

原価を「材料費・労務費・経費」に分類する考え方は、原価管理の基礎となる重要な内容です。この記事では、それぞれの原価要素に含まれる項目を詳しく説明します。試験対策にも実務にも役立つ内容となっています。


■ 経費に含まれるものの説明

  • 減価償却費
    設備や機械を使用することによって価値が減っていく分を費用化したもの。労務でも材料でもなく「その他の費用」に該当するため経費。
  • 外注加工費
    外部の会社に加工を依頼した際の費用。本来は「労務費的性質」もあるが、材料費にも経費にも分類されず、特殊な扱いをする。
  • 燃料費
    機械の運転や加熱工程で使用する燃料にかかる費用。直接材料ではなく「補助材料的な性質」もあるが、多くは経費として処理される。
  • 棚卸減耗費
    棚卸時に発生する在庫のロス(紛失や腐敗など)。材料費に含めず、経費として扱う。
  • 旅費交通費
    業務に必要な移動にかかる費用。人件費とは異なるため経費。

■ 材料費に含まれるものの説明

  • 外注加工費
    本来は材料費ではなく「加工費」であり、材料費には分類されない。
  • 素材費
    製品を作るために直接使われる材料の費用。もっとも基本的な「直接材料費」。
  • 燃料費
    多くの場合は経費に分類される。材料費に含めるのは特殊なケースのみ。
  • 工場消耗品費
    オイル・ウエス・洗浄剤など、少額だが製造に必要な材料。一般に材料費に含まれる「消耗材料費」。
  • 消耗工具器具備品費
    安価で短期間で使い切る工具・器具など。材料費として取り扱われることが多い。

■ 労務費に含まれるものの説明

  • 従業員賞与手当
    労働に対して支払う賞与や手当は労務費に該当する。
  • 雑給
    パート・アルバイトなどの補助作業員へ支払う給与。典型的な労務費。
  • 厚生費
    社員食堂の費用・レクリエーション費など、福利厚生に関する費用。労務費には分類せず、経費に該当。
  • 法定福利費
    健康保険、厚生年金、雇用保険など、会社が法律で負担する福利費。これは労務費に入る。
  • 退職給与引当金繰入額
    将来の退職金支払いに備える費用であり、社員に対する労働対価として労務費扱い。

【まとめ】原価要素の分類ポイント

  • ✔ 材料費=製品そのものに直接 or 間接的に使うモノの費用
  • ✔ 労務費=人に支払う(給与・手当・法定福利費)
  • ✔ 経費=材料でも労務でもないその他の製造のための費用

原価の分類は試験でもよく問われます。特に「外注加工費」「燃料費」「厚生費」など、分類が混同しやすい項目をしっかり覚えておくと得点源につながります。

今後も原価管理・原価計算の重要ポイントを解説していきますので、ぜひチェックしてみてください!

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