原価計算・製造原価の算式まとめ
製造業の現場や資格試験で必ず登場する「原価管理」。
特に重要なのが、製造原価・総原価・間接費などの算式 です。
この記事では、原価計算の基本構造と各費目の意味を、初心者にも分かりやすく整理して解説します。
① 原価管理で重要な5つの基本算式
✔ 製造原価(Cost of Manufacturing)
製品を作るために直接かかった費用に、間接的な費用を加えたもの。
製造原価
= 直接材料費+ 直接労務費+ 直接経費+ 製造間接費
● 直接材料費
製品そのものに組み込まれる主要な材料費。
● 直接労務費
製品づくりに従事した作業員の賃金。
● 直接経費
特定の製品に直接ひもづく費用。例:外注加工費、特許使用料など。
● 製造間接費
製品ごとに直接計測できないため、配賦(按分)する必要のある費用。
製造間接費
= 間接材料費 + 間接労務費 + 間接経費
✔ 総原価(Total Cost)
製造原価に加え、販売や管理に必要な費用も含めた「企業としての本当のコスト」。
総原価
= 製造原価+ 販売費および一般管理費(販管費)
販管費には、営業マンの給料、管理部門の費用、広告宣伝費などが含まれます。
✔ 販売価格(Selling Price)
総原価に企業が確保したい利益を上乗せしたもの。
販売価格 = 総原価 + 利益
「コストプラス法」と呼ばれる最も基本的な価格設定手法です。
✔ 製造直接費(Direct Manufacturing Cost)
製品ごとに直接ひもづけられる費用の合計。
製造直接費
= 直接材料費 + 直接労務費 + 直接経費
✔ 製造間接費の要素
製品との関連を直接測定できないため、配賦が必要な費用。
製造間接費
= 間接材料費 + 間接労務費 + 間接経費
② 原価計算基準で定義されている重要ポイント
原価計算基準には、費用の分類方法が明確に定義されています。
特に次のポイントは覚えておくと理解が深まります。
✔ 間接費とは?
原価計算基準では次のように定義されています。
「特定の製品に直接ひもづけて把握できない原価」= 間接費
例
- 工場全体の電気代
- 保全スタッフの給料
- 工場長の給料
- 共用設備の減価償却費 など
✔ 経費とは?
材料費・労務費・減価償却費以外の原価要素を指します。
✔ 加工費とは?
直接材料費以外で、製品を加工するために必要な費用。
- 直接労務費
- 製造間接費
が該当します。
③ 原価管理の考え方を図で整理(文章版)
- 原価は「直接費」と「間接費」に分かれる
- 直接費:製品に直接ひもづくもの
- 間接費:共通的に発生し、配賦が必要なもの
- 製造原価は「直接費+間接費」
- 総原価は「製造原価+販管費」
- 販売価格は「総原価+利益」
という流れで積み上がっています。
④ ブログまとめ
今日の学びポイントまとめ
- 製造原価は「直接費+製造間接費」の合計
- 製造間接費は「間接材料費+間接労務費+間接経費」
- 総原価は「製造原価+販管費」
- 販売価格は「総原価+利益(コストプラス法)」
- 間接費とは「製品に直接ひもづかない費用」
原価計算は一見複雑ですが、「直接費と間接費を分ける」「積み上げ式の構造を理解する」ことで、どの計算式もスッキリ理解できます。
製造業の管理や資格試験にも役立つため、ぜひ基本構造をしっかり押さえておきましょう!


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