品質管理で使われる「管理図」は、工程が安定しているかどうかを視覚的に判断するための強力なツールです。この記事では、代表的な5つの管理図について、用途・特徴・使い分けをわかりやすく解説します。
✔ まず結論(試験向けにも重要!)
| 管理図 | 対象データ | 群(サンプル)サイズ | 用途 |
|---|---|---|---|
| X-R管理図 | 計量値(寸法・重量など連続値) | 一定、一般に n=2〜10 | 平均とバラツキを見る |
| p管理図 | 計数値(合否) | 群の大きさが変動してよい | 不良率の管理 |
| np管理図 | 計数値(合否) | 群の大きさが一定 | 不良個数の管理 |
| c管理図 | 計数値(欠陥の個数) | 群の大きさが一定 | 欠陥数の管理 |
| u管理図 | 計数値(欠陥の個数) | 群の大きさが変動してよい | 単位当たり欠陥数の管理 |
❶ X-R管理図(エックスアール管理図)
▼ 対象
- 計量値(例:長さ、重量、温度、径 など連続データ)
- サンプル数 n=2〜10 程度の小集団
▼ 目的
- X̄:平均値の管理
- R:バラツキ(レンジ)の管理
▼ 特徴
- 最もよく使われる基本の管理図
- 小ロット多数サンプルの工程に向いている
▼ 例
- 部品の寸法測定
- 加工工程の重量測定
❷ p管理図
▼ 対象
- 計数値(合格 or 不合格 など判定データ)
- 群のサイズが 変動してよい
▼ 管理するもの
- 不良率(割合)
▼ 特徴
- サンプルの大きさが毎回違っても使える
- 試験問題で頻出!
❸ np管理図
▼ 対象
- 計数値(合否データ)
- 群のサイズが 一定
▼ 管理するもの
- 不良個数
▼ p管理図との違い
- 群の大きさが一定 → 不良「率」ではなく「個数」で管理する
❹ c管理図
▼ 対象
- 計数値(欠陥の個数)
- 群の大きさ(検査量)が 一定
▼ 管理するもの
- 欠陥の個数
▼ 例
- 1枚の板にある傷の数
- 1本の配線にある不具合箇所数
※「合否」ではなく「欠陥数」なので、npやpとは用途が異なる。
❺ u管理図
▼ 対象
- 計数値(欠陥の個数)
- 群の大きさが 変動してよい
▼ 管理するもの
- 単位当たり欠陥数
▼ 特徴
- c管理図の“群サイズ変動版”
- 面積、長さ、数量など検査量が毎回違う場合に使う
📌 管理図の使い分けまとめ(超重要)
| 管理図 | 対象データ | 群サイズ | 管理内容 |
|---|---|---|---|
| X-R | 計量値 | 一定、小集団 | 平均+バラツキ |
| p | 計数値、不合格率 | 変動OK | 不良率 |
| np | 計数値、不合格個数 | 一定 | 不良個数 |
| c | 計数値、欠陥数 | 一定 | 欠陥個数 |
| u | 計数値、欠陥数 | 変動OK | 単位当たり欠陥数 |


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