製造現場では、生産をスムーズに進めるために、さまざまな「伝票」が使われます。
伝票は、作業内容を正確に伝え、モノや情報が正しく流れるための重要なツールです。
この記事では、特によく使われる次の5種類を分かりやすく解説します。
- 移動票(いどうひょう)
- 検査票(けんさひょう)
- 現品票(げんぴんひょう)
- 作業票(さぎょうひょう)
- 出庫票(しゅっこひょう)
🔷 1. 移動票(いどうひょう)
工程と工程のあいだで、モノをどの順番でどこへ移すかを示す伝票。
✔ 役割
- 現品(部品・半製品)が どの工程に送られるか
- いつ移動するか
- どの順番で流すか
を明確にする。
✔ なぜ必要?
現場での「どこに持っていけばいい?」「これもう移動していい?」を防ぐため。
工程間の混乱を防ぎ、リードタイム短縮に貢献します。
🔷 2. 検査票(けんさひょう)
検査の依頼・結果・判定を記録する伝票。
✔ 役割
- 検査を依頼する際の「指示書」になる
- いつ、誰が、どのように検査したかを記録
- 合格・不合格の判定を記入する
✔ なぜ必要?
品質管理の証拠として非常に重要。
不良品が後工程に流れることを防ぐ役割を持っています。
🔷 3. 現品票(げんぴんひょう)
現品(モノ)に直接貼り付けて、その品物の基本情報を示す伝票。
✔ 記載される内容
- 製造番号
- 品名
- 数量
- 工程情報
- 納期
✔ なぜ必要?
現品表示がないと、現場では「これは何の部品?」「どの工程のもの?」と混乱が発生します。
現品管理の基本中の基本となる伝票です。
🔷 4. 作業票(さぎょうひょう)
作業員に仕事の内容を指示するための伝票。
✔ 役割
- 加工内容
- 使用する設備
- 作業条件
- 注意事項 など
作業の“レシピ”として、品質を一定に保つために欠かせない存在。
✔ なぜ必要?
作業方法が人によってバラバラになるのを防ぎ、
標準化 と 品質の安定 を実現します。
🔷 5. 出庫票(しゅっこひょう)
倉庫から出庫する際に、数量や出庫時刻などを管理する伝票。
✔ 記録される内容
- 出庫した数量
- 出庫時刻
- 出庫先(どの工程か)
- 担当者
✔ なぜ必要?
在庫管理に不可欠で、
「いつ、どれだけ、どこに出したか」
が明確になり、棚卸や在庫精度向上に役立ちます。
📝 まとめ
| 伝票 | 用途 |
|---|---|
| 移動票 | 工程間のモノの移動を指示する |
| 検査票 | 検査の依頼・記録・判定 |
| 現品票 | 現品そのものの基本情報を表示 |
| 作業票 | 作業内容や条件の指示 |
| 出庫票 | どれだけ出庫したかを記録・管理 |
製造業の現場では、これらの伝票がスムーズな生産管理のカギを握っています。
それぞれの役割を正しく理解することが、工程管理や生産管理のスキルアップにつながります。


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